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坂の町、街。愛する神戸 [徒然母さん独り言]

私は、生まれ育った神戸が好きだ

神戸ではあまり自転車を使うことはない

歩くが基本、それにすぐそこに、JR・私鉄・バスがあるおかげで

繁華街の三宮へは交通手段はどれでも選べて便利だから

通学する先を選ばなければきっと坂を体感することもないだろう

私は高校時代坂の辛さも味わいはしたけれど、木々の芽吹きから

桜の爛漫さ、新緑の青葉、汗だくになりながらの夏の暑さも

通学路の木々が慰めてくれた

寒い冬は六甲おろしの向かい風。雪もちらほらと吹く頃には教会の賛美歌

そうして坂の町のあちこちを歩くと古い洋館がようこそと迎えてくれる、

坂の上から見る海もきらきら輝き

なんといっても知らない間に足腰が強くなるってことだ

それを今になるとありがたいものだと感じる

坂の上の家は確かに不便もあるが見晴らしと言う絶好の贈り物を持っている

今住む町は自転車がないと買い物が不便だが、あの坂の道での体感はない

平坦な道をスイスイとこぎながら風をうけると気持ちはいいが

あのピンと張り詰めた痛いような風を感じることはできない

山と海に囲まれた神戸は、離れてみてわかることをいっぱい教えてくれた

時々、ストレスを感じる時あの山と海を見れば暖かな親の元に帰るような気持ちになる

山で育った共は高い山々を見るとほっとするという

「変なもんだね、都会にでたくて田舎からここに来たのに」

笑いながら言う友に「こっちは都会からきたんだよ。」と返すと

「便利なところから来るからわかんないのよ、ここのよさが」

育った年数より多くなった生活だが

やはり、坂の町を歩くとき足がつろうが心は昔の少女のように

遠足気分でルンルンだ、神戸の街はどんどん新しく変化しているけれど

坂を歩くのだけは変わることなく笑顔を忘れるくらいにしんどいが

踏みしめて歩ける町がそこここに存在するだけで嬉しいものだ

実家に帰るとき、海から飛び立つ飛行機を見つめることができる日が来ると

想像もしなかった。豪華客船でにぎわう港は空という字をつれて

大きく変わろうとしている

坂の町は人生と同じで上れば辛いがその坂の上から見る風景に

心癒され下りてくる頃にはささやかな楽しさを残してくれる

坂の街神戸、愛してやまぬわが故郷、

春になれば電車に揺られてあの山と海に出かけてみようか

 

 

 

 

 


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byjun

「神戸」という響きに憧れます。
震災の前に一度行ったことがあります。
娘の吹奏楽の全国大会でおじゃましました。
震災後、大会の場所は千葉・幕張メッセに替わりましたけど。
大阪は、GLAYさんのライブで何度か行きました(笑)
「坂」といえば、私の育った東京・下町の谷中・根岸・千駄木にも
多いです。
JR日暮里駅から文京区に向かって歩くと、「夕焼けだんだん」という
階段があり、そのてっぺんから天気が良ければ富士山が見えました。
なつかしいなぁ・・・
団子坂(だんござか)に動坂(どうざか)、坂下町(さかしたちょう)と
坂がついてる町名も多々あります。
なつかしい・・・・
by byjun (2007-02-20 17:13) 

シー

私は三年坂にひかれて森鴎外を読んだ
すぐに好きな歌手のライナーノーツをそのままに
そこには、知らない作家の名前がずらり
おかげで坂の名前もだいぶ覚えた^^
坂には歴史も隠されているしね
昔東京にあこがれたけれど、私には住みにくい町
なぜか東京タワーがぽつんと立つのが自分のような気がして
寂しさだけが募った。私にはこの街は似合わないとね
by シー (2007-02-20 23:33) 

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